先輩からのメッセージ


既存商品に付加価値を加え、お客さまニーズに応えるのが当社の仕事スタイル。企画から関わり、お客さまと一緒にものづくりを行う提案型営業を推進しています。例えば、「陶器の質感を思わせる高級感あるパッケージを作りたい」というニーズに対しては、当社の主力商品であるシュリンクラベル(商品の形状にフィットするフィルム製ラベル)に硬質ニスを印刷してザラザラとした陶器の感触を再現。さらに通常とは異なる形状の容器を選択することで高級感を際立たせるとともに、店頭でも目立つよう工夫します。こうした場合、異形の容器にもラベルを装着できるよう、装着機械の改造提案も忘れてはいけません。実はこの案件は入社1年目に担当したもので、京都の老舗ブランドの名産品にヒントを得て生み出しました。新人で不慣れな分、お客様の要望を叶えたい!という一心で情報の収集やアイデアの創出に奔走し、お客様も期待以上の商品に仕上げることができました。パッケージ一つで商品がこんなにも引き立つのかと、先方の担当者と泣きながら喜び合ったことを覚えています。
日頃から心掛けているのは、礼儀の基本となるあいさつの徹底と、情熱あふれる受け答え。いくつになってもお客さまの懐に飛び込む気概は忘れたくないと思っています。
挑戦といえば思い出すのが、入社時から追い続けた大手飲料メーカーへの提案です。長く関係が築けずにいたメーカーの生産部門に切り込み、関係構築から信頼の獲得、5年越しの受注へとこぎつけられたのは自分史上最大の快挙でした。足繁く通っても振り向いてくれなかった担当者でしたが、近くに寄った際は用事がなくても顔を出すなど素直に接し続けるうちに担当者の方にも徐々に信頼していただけるようになりました。もちろん現場の方々に認めていただけるよう、生産立会いの際には後片付けや床掃除も率先してこなしていました。そんなある日、恐る恐るメイン商品の参入話を持ちかけたところ、OKのお返事が。しかもその担当者が資材部門にも話を通してくださり、参入の試金石となるラインテストにこぎつけることができました。「君に頼まれたら、断る訳にはいかないからな」と仰った担当者の笑顔は今も忘れられません。
フジシールは、技術は認めていただいていますが、やはり仕事は人と人がするもの。我々営業の役割も非常に大きいと思っています。何があっても諦めず、誠意を持ってお客様と対峙し、絶対お取引をさせてもらうという熱意があれば、人の心を動かすことができると確信したエピソードでした。
入社後、半年でかたちになった商品と、5年をかけてやっと実を結んだものづくり。対照的な2つの案件を通じて学んだのは、課題解決に向けた粘り強さです。半年と5年というと苦労のレベルがまったく違うように思われるかもしれませんが、それぞれ乗り越えなければならないハードルがあり、その内容に優劣をつけることはできません。フジシールはシュリンクラベルのパイオニアという成り立ちからお客さまからの期待が大きく、非常に難易度の高い課題をいただくこともしばしば。その期待に応えるためには粘り強く取り組むこと、かつ社内各部署と連携して協力を仰ぐことが不可欠だと知りました。これまでいくつもの難局に出会いましたが、粘り強く課題に取り組むことで商品化へと結びつけられた商品はたくさんあることが私の誇りです。
最近また違った業界大手を担当することになりました。今度は飲料製品とはまったく異なり、当社が得意とするシュリンクラベルがメインパッケージではありません。業界の主流となるのは紙容器や発泡容器に直接印刷されたパッケージ。フジシールがあまり入り込めていない分野です。しかし私は絶対にあきらめません。これまで不可能とされていたチルドカップにシュリンクラベルを装着できたように、紙容器や発泡容器にも当社の強みが活かせる術はあるはず。むしろ容器形状を変えることが難しい業界だからこそ、シュリンクラベルで他社との差別化を図る革命的な提案ができるかもしれません。自分が携わったパッケージで商品に新たな価値が生まれればと今からワクワクしています。



